黒姫山の植物の説明
出典ー長野県野草図鑑(信濃毎日新聞社)
野外ハンドブック樹木2(山と渓谷社)
編集ー田上山岳ガイド事務所
タケシマラン
ユリ科、深山の林内に生えている。
草丈は25〜30センチ、花の咲く時期6月
コメツガやシラビソの生える高い山にある。
茎はふたまたに別れ、葉の脇から小さな花が
ひとつずつぶらさがって咲く。葉は幅1〜2セ
ンチヒメタケシマランは枝分かれせず、葉の幅は少し広い。
ヒカリゴケ
うす暗い洞穴内に生えている。
草丈は0,5〜1,2センチ、胞子から
発芽して地面をはっている原糸体の
細胞に当たった光線が屈折反射して
黄緑色に光る。
イタヤカエデ
カエデ科、山に生える落葉高木で、高さ25m
にもなり、カエデのなかでは最も大きい。葉は対
生し、直径7〜15センチで5〜7つに裂ける。
葉にはほとんど鋸歯がないこと、秋に黄色く色づくのが特徴である。花は緑黄色で直径5〜7ミリ。
多数集まって枝先につく。建築、器具、楽器材などに使われる。
ハウチワカエデ
カエデ科、高度千m付近の山に多い高さ10m
位の落葉高木で、天狗のうちわのような葉が
真っ赤に色づくので、秋の山ではよく目立つ。
葉は直径7〜12センチ、手の形に九〜11に
浅く裂け、ふちには二重の鋸歯がある。4〜5
月、直径1〜1,5センチの暗紅紫色の花が垂れ
下がって咲く。実の羽の角度は60度くらい。新
緑、紅葉が美しく庭に植えられ、メイゲツカエデの別名がある。